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築60年の純和風住宅を次の住まい手のライフスタイルに合わせて生まれ変わらせた。大座敷を構える豪邸はしっかりと設えた造りの中にも経年劣化を所々に感じることができ、また延床面積90坪という大きさも新たな住まい手が望む暮らし方には合致しなかった。そこでメンテナンス性や住宅のランニングコストの観点からも減築という選択をした。断熱・耐震改修といった住宅の基本的性能を向上させることで得られる「物理的な快適性」に加え、趣味やインテリアなど好きなものにかこまれて暮らすことで得られる「内面的な快適性」の両立を目指した。